太陽光発電の維持管理

投稿日:2019年4月25日 | 最終更新日:2025年12月1日

O&Mとは

太陽光発電に保守・メンテナンスは必要か?

太陽光発電システムを一度設置した後、寿命や故障が発生するまでメンテナンスは本当に必要ないのでしょうか。

多くの方がこの疑問を持たれるのではないでしょうか。
結論として、メンテナンスは必要です。

定期的な点検はもちろん重要ですが、維持管理を行うにはどのようなことが必要になるのでしょうか。
売電明細を確認すると、保守・メンテナンスを行っていないために想定していた金額が入っていない、前月比で50%以下の売電収入しかない、ということも珍しくありません。

この記事では、太陽光発電の保守・メンテナンスに関するリスク、費用、損失額についてご紹介します。

遠隔監視機器で確認できる発電状況

設置場所が自宅や職場から近い方は、直接確認できるので安心です。しかし、多くの方は太陽光の設置場所が自宅から離れています。

その場合に便利なのが、遠隔で発電状況を確認できる「遠隔監視機器」です。

機器の仕様はメーカーごとに異なりますが、WEB上でデータを確認することで、発電状況やパワーコンディショナ(PCS)の停止・発電量低下などを把握できます。

監視だけでは不十分、いざというときの対応も重要

WEB上で発電量の低下など不具合を確認しても、誰がどのように対応するかが重要です。

例えば、オーナーは東京に住み、発電所は東北にある場合、車で現地に行くには5時間以上かかります。
また、太陽光は日中しか発電せず、その時間帯は仕事で対応できないことも多くあります。

そのため、システムにトラブルが発生した場合でも、対応できる体制をあらかじめ整えておくことが、太陽光発電のメンテナンスでは非常に重要です。

太陽光発電のメンテナンス頻度

一般的にメンテナンスと聞くと、点検や草刈などの定期作業を思い浮かべる方が多いと思います。

もちろん定期作業は重要ですが、それだけでは十分とは言えません。
トラブル発生時には、現地に駆けつけて復旧させる体制が必要です。復旧までの時間を短くすることで、発電停止による損失を最小限に抑えられます。

太陽光発電は投資対象であり、発電停止による損失はお金に直結します。

さらに、発電量だけでなく、設備や周辺環境への配慮も重要です。

・草が伸び過ぎて近隣から苦情が入る
・パネルに付着した鳥の糞による悪臭発生
・自治体からの注意喚起を無視すると最悪の場合、認定取り消しのリスク

このような状況にも対応できる体制が整ってはじめて、安心して運営できるメンテナンス体制と言えます。

メンテナンスで予防できる被害と損失額

発電停止や駆けつけが必要なケースとして最も多いのは、パワーコンディショナの停止です。

低圧太陽光の場合、年間売電収入が216万円であれば、月平均は18万円、一日平均6,000円です。日射量の多い時期には12,000円を超えることもあり、PCS停止による損失は非常に大きくなります。

損害の原因はPCS停止だけではありません。

自然災害による被害

自然災害による被害の場合、保険加入していれば保険請求が可能です。被害額は数万円から数百万円に及ぶことがあります。

雪害によるシステム倒壊例

2018年2月、東北地方で雪害により架台が崩れ、パネルが破損したケース
復旧工事:7,500,000円

台風による被害例

台風で倒木が発生し、パネル3枚が破損
復旧費用(交換作業含む):225,000円

保険対応について

保険対応は誰が行うのか

いざ保険対応が必要になったとき、誰が手続きを行うのでしょうか。

購入先の販売会社?保険会社?

保険会社は、被害状況のエビデンス(被害写真、見積書、契約書など)を求めるだけで、修理業者を手配するわけではありません。
そのため、販売店やメンテナンス会社が保険対応まで行えるかどうかで、オーナーの負担が大きく変わります。

メンテナンス会社が保険対応まで行うメリット

現地に駆けつけた業者が状況を把握したうえで保険対応まで行えると、保険会社とのやり取りもスムーズです。
オーナーが個別に保険会社とやり取りする場合、何度も確認や手続きが発生し、復旧までの時間が延びることで損失も大きくなります。

保険の内容を理解していますか

保険に加入しているだけでは安心できません。免責や保険金の上限、水災、機器故障のカバー範囲など、内容を正しく理解することが重要です。

om’sのメンテナンスサービスが一本化されている理由

om’sでは、以下の流れをすべてワンストップで提供しています。
・監視機器設置
・遠隔で発電状況を確認
・異常時の現地駆けつけ
・被害状況に応じた保険請求対応

それぞれを別々に管理すると、監視機器メーカー、販売会社、保険会社と連絡を取り合う必要があります。

om’sでは、モニタリング・保険・点検・駆けつけを一本化しており、オーナーの負担を最小限に抑えます。

om’s加入者の声

よく相談される事例は以下の4つです。
・購入先の販売店が倒産した
・購入先の販売店の対応が不十分
・保険料が高い
・他社のメンテナンス費用が高い

購入先の販売店が倒産した

帝国データバンクによると、2018年に倒産した太陽光関連企業は95件で過去最多を更新。
倒産によりメンテナンス先に困るオーナーも多く、om’sにはこうした方からの申込みも多く寄せられています。

購入先の販売店の対応が悪い

駆けつけ費用が高額、対応回数が制限されるなど、販売後のアフターサービスが不十分という相談があります。
om’sは販売は行わず、メンテナンスに特化しているため、オーナー様に安心を提供できます。

保険料が高い

低圧太陽光の年間保険料は60,000~70,000円程度。
保険、遠隔監視、突発駆けつけ、点検を個別に契約すると年間約20万円かかる場合もあります。

他社のメンテナンス費用が高い

点検・駆けつけ・保険代など、総合的なランニングコストで比較検討することが重要です。

メンテナンス=維持管理という観点から、総合的にサービスを比較することをおすすめします。

※本記事は投稿日時点の情報に基づき公開しております。現在の情報とは異なる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
※最新の情報は、om’s clubのサイトをご覧いただくか、弊社までお問い合わせください。
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