大雪時の太陽光発電設備は大丈夫?影響・注意点・対処法まとめ
投稿日:2022年4月14日 | 最終更新日:2026年1月13日
│災害対策│

全国各地がたびたび大雪に見舞われている今年の日本列島。中には、観測史上でも稀なレベルの降雪・積雪に見舞われた地域もあり、改めて気候変動の時代に突入していることを実感させられます。
近年は、世界の積雪記録の上位を日本が占めていることからも分かる通り、日本は屈指の「豪雪国」として認識されるようになってきました。そうした状況を踏まえると、他の自然災害と同様に、太陽光発電システムへの影響についても正しく理解しておきたいところです。本記事では、大雪が太陽光発電設備に与える影響や注意点、想定される対処法について整理します。
大雪の冬、ソーラーパネルへの影響は?
今月、断続的に日本各地を襲った大雪では、複数の地域で深刻な影響が報告されました。都市部では交通障害が発生したほか、エアコン室外機の故障、ビニールハウスの損壊、積雪の重みによる軒下の歪みやカーポートの倒壊など、被害は多岐にわたっています。
太陽光を効率よく集める構造を持つソーラーパネルは、当然ながら雪の影響も直接受けます。豪雪地帯で屋根の雪下ろしが必要となるような降雪量の場合、野立て型の低圧太陽光発電設備であっても、さまざまなリスクに晒されることになります。
では、大雪によって具体的にどのような影響が生じるのでしょうか。
設備の破損・倒壊など
製品にもよりますが、近年では住宅用でも垂直積雪量2m以上に耐えられるソーラーパネルが登場しています。しかし、野立て型の低圧太陽光発電設備(10kW以上50kW未満)においても、雪の重みによってパネルが破損する事例は毎年のように報告されています。
また、被害はパネルに限りません。パネルを支える架台が破損・倒壊するケースも少なくなく、原因としては無理のあるレイアウトや施工方法が挙げられます。架台の高さが不足しており、落ちて溜まった雪が長時間圧力をかけ続けた結果、破損につながったという事例も見られます。雪害というとパネル破損に目が向きがちですが、それ以外の要因にも注意が必要です。

落雪のリスク
ソーラーパネルの表面はガラス素材であるため、一般住宅の屋根材と比べて雪が滑り落ちやすい特性があります。夜間に降り積もった雪が、晴天時に気温の上昇とともに融け始めると、落雪の勢いが増すこともあります。
屋根設置型の住宅用パネルほど高所からの落下ではないものの、設置場所によっては周囲の建物や設備に影響を及ぼす可能性があります。なお、積雪時に自力で雪下ろしを行うのは非常に危険ですので、決して行わないよう注意が必要です。

発電量の低下
積雪による最大の影響は、発電量の低下です。パネル表面が雪で覆われると、発電量は大きく低下します。少量の積雪であれば大きな問題とならないケースもありますが、完全に雪で覆われた状態が長期間続くと、発電が停止する可能性もあります。
野立て型の場合、パネルの傾斜角を工夫して雪を滑り落としやすくする設計や、融雪機能を備えたシステムも存在します。それでも近年の降雪状況を踏まえると、発電計画が一時的に乱れるリスクは想定しておく必要があるでしょう。

ソーラーパネルに雪が積もった際の注意点は?
どの程度の積雪で注意すべきか
雪国での生活経験がない場合、「どの程度積もると危険なのか」を判断するのは容易ではありません。ソーラーパネルにどれくらい雪が積もった場合に発電ロスや設備への影響を懸念すべきかは、外観だけでは判断しにくいものです。
設備の損壊についても、「見た目は問題なさそう」という油断が被害につながるケースは少なくありません。日頃からリスクを想定しておくことが重要です。
設備が損壊した場合の対処法
設備の損壊が確認された場合、低圧太陽光発電設備であれば、販売会社や施工業者へ速やかに連絡するのが基本となります。また、外見上は異常が見られなくても、損壊の可能性が否定できない場合には、むやみに近づかないことが重要です。
ソーラーパネルは光が当たることで発電するため、素手で触れると感電の危険があります。安全が確認できるまでは不用意に接近しないようにしましょう。
日頃から考えておきたいこと
雪害に限らず、日本は自然災害が多い国です。太陽光発電設備の運営にあたっては、常に自然の脅威と隣り合わせであることを前提に備えておく必要があります。
設備そのものの被害だけでなく、周囲への影響にも配慮が求められます。野立て型であっても、住宅地や道路に近接している場合には、近隣住民やインフラへの影響を考慮し、保険や補償を含めた対策を講じておくことが重要です。
大雪にも安心なメンテナンスパックについて
独自O&Mサービス『om’s(オムズ)』とは
弊社では、野立て型の低圧太陽光発電設備の運営を支援するO&Mサービスとして、「om’s(オムズ)」を提供しています。ご契約後は、遠隔監視を軸に、異常の有無や対応の必要性を専門スタッフが判断し、状況に応じた対応を行います。大雪のような突発的な事象が発生した際にも、有効なサポート体制を整えています。
- 運営中の発電所に専用の遠隔監視機器を設置
- 発電状況を常時モニタリング
- 異常を確認次第、専門スタッフが現地に駆けつけ
- 被害状況を確認し、必要に応じて保険対応を実施
メンテナンスに特化したサービス
本サービスは、設備運営におけるメンテナンス領域に特化しています。設置後の運用全体を視野に入れた対応が可能であり、一般的なアフターサービスや警備会社のオプションとは異なる、専門的なサポートを提供しています。
専門スタッフによるワンストップ対応
点検のみ、あるいは駆けつけ対応のみといった限定的なサービスとは異なり、遠隔監視から現地確認、その後の対応判断までを一貫して行います。専門スタッフが現地で状況を把握し、次に取るべき対応へ迅速に移行できる点が特長です。
自然災害時の保険対応
自然災害による被害が確認された場合には、保険請求手続きまで含めて対応します。日常的に蓄積されたモニタリングデータを活用することで、被害状況の把握や請求手続きも円滑に進めることが可能です。
太陽光発電設備の安定運営には、日常的な監視と定期点検が欠かせません。災害発生時の駆けつけ対応や保険対応も含めて備えておくことが、今後ますます重要になるでしょう。
発電状況の異常から復旧までの流れ
積雪により発電量がゼロの状態が続いた後、回復しないケースを例に対応の流れをご紹介します。モニタリングで異常を確認次第、現地対応を手配し、設備の確認・復旧手配・保険請求までを一括して管理します。
一連の工程をワンストップで対応することで、オーナー様の手間を最小限に抑えます。
サービスメニューについて
- om’sプレミアム:月額17,380円(税込)
- om’sゴールド:月額10,780円(税込)
- om’sベーシック:月額9,680円(税込)
いずれのプランも、申込時に現状確認費用110,000円(税込)が発生します。月額費用には保険料が含まれており、除草やパネル洗浄、ドローンによる点検などのオプションサービスも用意しています。
※本サービスで提供する保険は、盗難・地震・津波・噴火、戦争・テロなどによる被害は対象外となります。詳細は別途お問い合わせください。
※最新の情報については、om’s clubの公式サイトをご確認いただくか、弊社までお問い合わせください。
