【オーナー様必見】太陽光発電O&M(運用・保守管理)がよく分かる。収益最大化と長期安定稼働を実現する秘訣

投稿日:2026年1月26日 | 最終更新日:2026年1月26日

O&Mとは

太陽光発電設備を導入したものの「O&M(運用・保守管理)って具体的に何をすればいいの?」「費用はどれくらいかかるの?」といった疑問や不安を感じている人もいるでしょう。

O&Mは、大切な太陽光発電設備が長期にわたり安定して発電し、最大限の収益を生み出すためには必須です。しかし、その具体的な内容やO&M事業者選びのポイントは、あまり知られていません。

この記事では、O&Mについての初歩的な疑問をはじめ、外部委託するメリット・デメリットや費用相場、後悔しない事業者選びのコツなどを解説します。この記事を読めば、あなたの太陽光発電設備にO&Mが必要かどうかが判断でき、安心して長期運用するための実践的な知識が得られるでしょう。

太陽光発電O&Mとは

ここでは、O&Mの定義と目的、そして実際にどのような業務が含まれるのかを詳しく解説します。太陽光発電設備を長く安定して稼働させるために必要な知識を押さえましょう。

O&Mの定義と目的

太陽光発電におけるO&Mとは、オペレーション(Operation)とメンテナンス(Maintenance)の総称です。電力の安定供給と発電所の安全を維持し、設備の劣化や故障を防ぐための活動全般を指します。

O&Mには「運用管理」と「保守点検」という2つの大きな側面があります。運用管理は日々の発電状況を監視し、異常があれば速やかに対応する業務です。一方、保守点検は定期的に設備をチェックし、トラブルを未然に防ぐための予防保全活動を指します。

太陽光発電システムは、かつてメンテナンスフリーといわれていた時期もありました。しかし、メンテナンスをせずに放置していると、発電効率の低下や故障のリスクが高まり、事故につながる可能性もあります。適切なO&M体制を整え、安全に運用しましょう。

O&Mに含まれる具体的な業務内容

O&Mの業務は、大きく「運用管理(Operation)」と「保守点検(Maintenance)」の2つにわけられます。

運用管理では、太陽光パネル(太陽電池モジュール)やパワーコンディショナーが適切に運転できるための管理を行います。パワーコンディショナーとは、太陽光で発電した直流電力を交流電力に変換する装置です。

なお、遠隔監視システムを活用すれば、設備の状態をインターネット経由でリアルタイムに確認できます。遠隔管理システムでは、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからもアクセス可能です。

設備に異常が発生した際はもちろん、毎日の発電状況を知らせるメールも受け取れるため、現地に足を運ぶ手間が大幅に軽減されます。

2017年に施行された改正FIT法(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)では、発電設備の適切な保守管理が求められており、発電状況を把握・記録する体制が重要とされています。そのため、実務上は遠隔監視システムを導入するケースがほとんどです。

また、障害時の復旧対応も運用管理の重要な業務です。太陽光発電設備が何らかの理由で発電停止や故障した場合、迅速に復旧作業をしなければいけません。修理には専門的な知識が必要なため、専門事業者へ委託します。

保守点検では、定期点検や法定点検、予防保全などのメンテナンス全般を担当します。定期点検は、法定点検の前に設備機器の摩耗や部品の経年劣化を発見し、大きなトラブルを未然に防ぐのが目的です。

一般的には、1年ごとなど決まったスケジュールで発電設備の点検を実施します。設備を長持ちさせ、更新時期を延長させるための予防保全も、定期点検のひとつです。

太陽光発電設備を安全に使用するためには、設備や周辺の管理・清掃も重要な業務です。

太陽光パネルの表面にホコリや砂、ゴミなどが付着すると、太陽光を遮って発電量の低下につながります。さらに、敷地内の雑草やゴミは、パネルに影を作ったり、不法投棄を招いたりする原因となります。近隣住民からクレームが寄せられるケースもあるため、定期的な清掃や洗浄業務は太陽光発電の運用において欠かせません。

実際のユーザーからは、SNSや質問サイトなどで「異常が発生した時にすぐ駆けつけてくれるサービスがほしい」「見守りと現地対応がセットになったサービスを探している」といった声も多く聞かれます。

ユーザーのニーズに応えるため、多くのO&M事業者では遠隔監視にくわえて、異常検知時の駆けつけ対応や除草、洗浄といった総合的なサービスをパッケージとして提供しています。

O&Mを怠った際のリスク

O&Mを怠った場合に起こりうる3つのリスクについて詳しく解説します。O&Mを怠るとさまざまなリスクがともないます。

発電量の低下・売電収入の減少につながる

メンテナンスを怠ると、パネルの汚れや劣化、機器の不具合などが起きて発電効率が低下します。

太陽光発電の要は「太陽光パネル」です。「太陽光パネル」とは、太陽の光のエネルギーを吸収し、電気エネルギーに変換する装置です。

太陽光パネルはガラスなど透明なカバーで保護されています。しかし、ホコリや枯葉、風雨による汚れや傷、雑草などによる影が生じると、太陽電池に入る照射量が低下し、太陽光発電システム全体の発電効率が落ちてしまいます。

発電効率が落ちると、売電収入も減少します。特に、FITを利用している場合、当初のシミュレーション通りの収益が得られなくなるでしょう。定期的な点検と清掃を行い、発電ロスを最小限におさえて安定した収益を維持してください。

なお、FITとは、太陽光・風力などの再生可能エネルギーで発電した電気を国が定めた高い価格で、一定期間、電力会社に買い取ることを義務付けた「固定価格買取制度」です。

災害の被害が大きくなる

適切なメンテナンスを行わないと、災害時の被害が拡大するリスクも高まります。

設備が劣化した状態で強風や豪雨などの自然災害に見舞われると、パネルが飛散したり、機器から発火したりします。事故が発生すると、周辺の建物や近隣住民に被害が及ぶでしょう。

特に注意が必要なのは、火災のリスクです。実際に、設備の劣化や清掃不足、適切な点検が行われていないことなどが原因で、太陽光パネルやパワーコンディショナーから出火するケースも報告されています。

太陽光発電は、電気設備であるため、感電や火災などの事故リスクは常に存在します。定期的な点検と適切なメンテナンスを行い、大きな事故を未然に防ぎましょう。

FIT認定が取り消しになる可能性がある

O&Mを怠ると、法的なリスクも生じます。

電気事業法第39条や2017年に施行した改正FIT法によって、太陽光発電設備のメンテナンスが義務付けられています。メンテナンスを怠ると、法令に違反したとみなされ、FIT認定の取り消しなどの罰則を受けるかもしれません。

FIT認定が取り消されると、固定価格での売電ができなくなります。また、認定取り消しに至らなくても、改善命令などの行政指導を受ける可能性もあるでしょう。法的リスクを避けるためにも、適切なO&M体制を整えなければいけません。

太陽光パネルO&Mの費用相場

10kWから50kW未満の低圧太陽光発電の場合、年間のメンテナンス費用は10万円から15万円前後が一般的です。

この費用には、遠隔監視、定期点検、簡易的な清掃や除草作業などが含まれます。ただし、価格の安い会社では、必要なサービスが別料金になっている場合もあります。

たとえば、異常発生時の駆けつけや現地点検を行うたびに別途費用が発生したり、清掃や除草はオプション扱いで追加料金がかかったりするでしょう。追加費用を含めると、最終的には高額になる可能性もあるため、契約前に料金体系をしっかり確認してください。

なお、見積もりを取る際には、基本料金に含まれているものや、追加費用が発生するケースを明確にしておきましょう。

年間の駆けつけ回数に制限があるか、緊急対応は何営業日以内に行われるかなど、具体的なサービス内容も確認しておくと安心です。

O&M事業者を選ぶ際のポイント

信頼できる事業者を選ぶための重要なポイントを解説します。O&M事業者を選ぶ際には、価格だけでなくサービスの質や対応力を総合的に判断しましょう。

定期的なメンテナンススケジュールの提案があるか

事業者による定期的なメンテナンススケジュールの提案の有無も重要です。プロの視点から、設備の状態に応じた最適な点検スケジュールを提案してくれる事業者であれば、安心して任せられるでしょう。

また、点検後に詳細な報告書を提供してくれる事業者であれば、設備の状態を正確に把握でき、今後のメンテナンス計画も立てやすくなります。写真付きの報告書であれば、より具体的に状況を把握できます。

なお、点検で見つかった不具合や故障に対する修理対応のスピードも事前に確認しておきましょう。修理のたびに対応が速い別の事業者を探す必要が生じると、よけいな時間や費用がかかってしまいます。

駆けつけ対応の有無

駆けつけ対応の詳細も必ず確認しましょう。駆けつけ対応とは、発電量低下やシステム停止などの緊急事態が起きた際に、現地で原因調査や復旧作業を行うサービスです。以下の点を事前に確認しておきましょう。

  • 異常発生時に現地に駆けつけてくれるスピード
  • 年間の駆けつけ回数に制限があるのか
  • 駆けつけのたびに追加費用が発生するのか

多くの事業者では駆けつけ1回につき費用が発生したり、年間の回数制限があったりするものの、追加費用なしで無制限に対応してくれる事業者もあります。こうした対応力の差は、長期的には大きなコストや安心感の違いにつながります。

費用の明確さ

費用の明確さも欠かせないポイントです。基本料金に含まれるものや、追加費用が発生する条件が明確に提示されている事業者を選びましょう。料金体系が不明確なまま契約すると、トラブルの原因になります。

なお、近年では、太陽光パネルの点検事業者を名乗る詐欺も報告されています。飛び込み営業や極端に安い見積もりには注意が必要です。必ず複数の事業者から見積もりを取り、実績や評判を確認した上で、信頼できる事業者を選びましょう。

まとめ

太陽光発電のO&Mは、設備を長期的に安定稼働させ、最大限の収益を得るために欠かせない取り組みです。

O&Mには、日々の発電量監視や異常時の対応を行う運用管理と、定期点検や清掃・除草などを行う保守点検という2つの側面があります。これらを適切に実施し、発電効率の維持や事故を防止しましょう。一方、O&Mを怠ると、発電量の低下による売電収入の減少や災害時の被害拡大だけでなく、FIT認定取り消しになる可能性もあります。

低圧太陽光発電の場合のメンテナンス費用は、年間10万円から15万円前後が相場です。ただし、サービス内容によって大きく異なるため、契約前に詳細を確認しましょう。

なお、事業者選びの際には、修理対応のスピードや点検報告書の有無、実績の公開、駆けつけ対応の詳細、費用の明確さなどを総合的に判断してください。

太陽光発電は20年以上の長期運用を前提とした投資です。適切なO&M体制を整え、設備を運用しましょう。

※本記事は投稿日時点の情報に基づき作成しています。制度改正やサービス内容の変更等により、現在の情報と異なる場合があります。
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