想定外の大雪! 太陽光発電設備は大丈夫?

全国各地がたびたび大雪に見舞われている今年の日本列島。中には、観測史上でも稀なレベルの降雪・積雪が襲った地域もあるようで、改めて気候変動の時代に突入していることを思い知らされます。

実はすでに世界の積雪記録の上位を独占している通り、近年は、日本が屈指の「豪雪国」であることが広く知られるようになってきました。そうなると、ほかの災害と同じように、太陽光発電システムへの影響を学んでおきたいところ。そこで、本記事では、雪が太陽光発電システムに与える影響や注意点、対処法などをまとめてみましょう。

大雪の冬、ソーラーパネルへの影響は?

今月、断続的に日本を襲った大雪では、いくつかのエリアでは深刻な影響を及ぼしました。都市圏では交通などに影響が出たほか、全国でエアコンの室外機の故障からビニールハウスの損壊、積雪の重みによる軒下の歪みやカーポートの倒壊まで、大小さまざまな被害が報告されています。

見るからに空から降り注ぐ太陽の光を集めるように設置されるソーラーパネルですから、当然、雪の脅威もそのまま受け止めることになります。豪雪地帯では屋根の雪下ろしが必要となるように、その規模の降雪があった場合は、野立てによる低圧太陽光システムでもリスクに晒されることになります。

では、こうした大雪では、どんな影響を受けるのでしょうか。

設備の破損・倒壊など

製品にもよりますが、太陽光発電設備に用いるソーラーパネルは、住宅用のものでも実に2m以上もの垂直積雪量に耐える製品も登場する時代となりました。しかしながら、野立てによる低圧太陽光システム(10kW以上50kW未満)でも、雪の重みによってパネルが割れるという被害が毎年のように報告されています。また、パネルだけでなく、支える架台の破損・倒壊も珍しくありません。

原因はさまざまですが、無理のあるレイアウトや施工方法が問題となることが多いようです。そのほか、架台の高さが不足しており、落ちて溜まり続けた雪が架台を圧迫し続けた…という事例も。雪害と聞くとパネル自体の破損を連想しますが、それ以外の理由も少なくありませんので、油断は大敵です。

落雪のリスク

ソーラーパネルの表面はガラス製ですので、似た構造である一般住宅の屋根材に積もった場合に比べて、雪が落ちやすいと言えます。たとえば、夜間に降り積もった後、晴れた日中に家が暖められて雪が融け始めるとさらに滑りやすくなり、落雪の勢いが増すことも考えられます。

頭上から落ちる屋根設置の家庭用パネルほどではないとしても、雪が滑り落ちてくると、設置場所によっては周辺の建物や各種施設に影響が出るリスクも。だからと言って、自力でソーラーパネルの雪下ろしに臨むのは非常に危険ですのでご法度。融け切るまでは十分な注意が必要です。

発電量の低下

それ以前のリスクとなるのが、発電量の低下です。表面に雪が積もると発電量が大幅に削がれることは、太陽光発電の宿命。多少の積雪ならさほど気にする必要はありませんが、完全に雪で覆われた状態が長期間にわたって続くような場合は、まったく発電できなくなることもあります。

野立ての場合は、傾斜を急にする設計などで積極的に雪を滑らせれば一気に滑落するリスクを和らげることができますし、最近では融雪機能を持たせたシステムも登場しています。それでも、近年の降雪量を見るに、発電計画が乱れることも計算に入れておく必要があるかもしれません。

ソーラーパネルに雪が積もった際の注意点は?

どの程度の積雪があった場合に注意すべきなのか

雪国に住んだ経験のない方なら、屋根が雪を被っている光景を見て、「どれくらい積もったら雪下ろしが必要なのか」という判断がつかないでしょう。同様に、パネルの上にどの程度の雪があり、どんな天候であれば発電ロスを心配すべきなのかについては、素人目には判別しにくいものです。設備の損壊ならなおさらで、「大丈夫だろう」という油断が上記のような被害につながることも。

設備が損壊した場合の対処法は

損壊していることを確認した場合は、低圧太陽光システムなら販売会社や施工業者に連絡すれば対処してくれるはずです。また、一見はそう見えなくても、損壊の可能性が否定できない場合は、ひとまずむやみに近づかないことが何よりも重要です。ソーラーパネルは光が当たれば発電することがあり得るため、素手で触ると感電するおそれがあり、大変危険です。不用意に近寄らないようにしましょう。

日頃から考えておきたいこと

これは雪害に限りませんが、「災害大国」とも言える日本で太陽光発電所を設営する以上は、常に自然の脅威に晒されながらの運営となることを覚悟しなければなりません。所有の設備の破損だけでなく、周囲への影響も想定しておく必要があります。遊休地を利用した野立てでも、住宅街や幹線道路などに近ければ近隣住民や交通インフラ、周辺環境などをリスクに晒すことにもなりかねませんので、保険や補償も視野に入れて対策を講じておきたいものです。

大雪にも安心なメンテナンスパックについて

独自O&Mサービス『om’s(オムズ)』とは

弊社では、野立てによる低圧太陽光システムの運営をサポートする独自O&Mサービスとして、om’s(オムズ)というメンテナンスパックを展開しています。サービス内容を簡単に説明すると、ご契約後は主に以下のようなプロセスでオーナー様の太陽光発電所をサポートすることになります。異常があるのかどうか、対処すべきかどうかの判断もすべて自律的に行いますので、今般の大雪のような状況でこそ有効なサービスと言えます。

  • ❶ 運営中の発電所に専用の遠隔監視機器を設置。
  • ❷ 遠隔監視機器を稼働、発電状況を常時モニタリング。
  • ❸ 異常発生を確認次第、速やかに現地に駆けつけ。
  • ❹ 被害状況を確認し、保険対応へと移行。

ご確認いただきたい主なポイントは、以下の通りです。

メンテナンスに特化したサービス

まず、om’s(オムズ)では、メンテナンスサービスの提供のみに特化していることが大きな特徴です。この立ち位置だからこそ、システム設置以降の運営に関わるプロセス全体をひとつのサービス範囲と捉えることができ、販売会社のアフターサービスや警備会社などのオプションメニューとは一線を画した専門家としての対応が可能となっています。

専門家自身がワンストップで対応

ひとくちにメンテナンス会社と言っても、そのサービス内容はさまざまです。定期点検のみを行う会社もあれば、現地への駆けつけだけ対応可能な会社もあります。弊社の場合は専用の監視機器で駆けつけなどの必要性を判断し、現場では設備の状態などをその場で確認して、次にすべきことへと速やかに移行することができます。当たり前のように聞こえますが、「専門家が駆けつける」ことこそが重要。路上で車が故障した際、ディーラーではなくロードサービスを呼ぶことをご想像になれば、その重要性をご理解いただけるでしょう。

自然災害は保険対応が可能

もうひとつの大きなポイントが、保険対応までワンセットになっている点です。たとえば大雪で架台が崩れていたなど何らかの被害があった場合は、直ちに状況を確認し、保険会社に請求手続きを行います。om’s(オムズ)では窓口対応まで承りますので、非常に煩雑な手続きに悩むこともありません。また、日常的なモニタリングのデータを蓄積した状態で被害状況を確認するため、被害金額を正確に算出できる点も総合サービスゆえの利点と言えるでしょう。

太陽光発電設備を運営する上では、発電状況の確認と定期点検は常識の範疇。しかし、災害が多発する近年、停止やトラブルがあれば現地にかけつけ、原因が自然災害であれば保険対応する※というシーンもすでに「日常」であることを理解しておく必要があるでしょう。これらをパックにしたのがom’s(オムズ)です。

発電状況の異常から復旧までの流れ

では、今般のような雪害では、何を行うのか。ここでは、積雪により発電量ゼロの状態が続き、その後も回復しなくなってしまったケースを例に、駆けつけ対応について簡単にご説明しましょう。

雪が融けた後も発電機能が回復しないことをモニタリングで確認した場合、迅速に担当者の駆けつけ対応を手配します。現地に到着して発電所施設をチェックし、設備の破損などを発見次第、直ちに施工業者らに復旧作業の準備を指示。かかる費用の見積と部材や工事の手筈を整えます。見積額を確認次第、弊社より保険会社に請求を手配し、並行して工事に着手。保険会社からは作業費用と売電補償金額の認定を受け、責任を持って復旧します。

一連の流れでは、すべての工程を弊社がワンストップで管理する点がポイントとなります。om’sをご契約であれば報告と売電保証金を受けるだけですので、手間も労力もかかりません。

サービスメニューについて

  • ❶ om’s(オムズ)プレミアム:月額17,380円(税込)
  • ❷ om’s(オムズ)ゴールド:月額10,780円(税込)
  • ❸ om’s(オムズ)ベーシック:月額9,680円(税込)

いずれのプランも現状確認費用として申込時のみ110,000円(税込)がかかります。それぞれメニューは異なりますが、月額費用の中に保険代金が含まれるのは共通しています。また、標準サービスのほか、草刈りやパネル洗浄、ドローンによる赤外線検査などオプションサービスも充実していますので、ぜひ詳細をご確認ください。

※om’s(オムズ)で提供する保険は、地震・津波・噴火、戦争・テロなどによる被害は対象外となります。詳細は別途お問合せください。