太陽光発電の出力抑制保険とは?おすすめプラン3選

2024年6月19日

比較・選び方

太陽光発電は、再生可能エネルギーの中でも注目度の高い技術です。しかし、太陽光発電事業を行う際には、「出力抑制」を考慮する必要があります。出力抑制とは、電力会社が電力需給のバランスを保つために発電量を制限すること。これにより想定した収益が得られなくなる可能性も…。そういったリスクに備えるためにも、出力抑制保険への加入は検討したほうがいいでしょう。ただ、保険契約を行うにはいろいろと知識が必要ですし、意外と時間も取られてしまうので、保険会社とのやり取りなども含めて対応してくれるO&Mサービスを活用することがおすすめです。太陽光発電の出力抑制保険に加入すべきか悩んでいる人のためにも、今回は出力抑制保険の特徴や必要性を紹介していきます。

■太陽光発電の出力抑制保険の概要

電力の需給バランスが崩れないように調整するために、「出力抑制」は必要な措置です。特に、太陽光発電のような再生可能エネルギーは天候によって発電量が変動しやすいため、出力抑制が行われやすくもあります。太陽光発電事業者にとっては直接的に収益の減少につながってしまうので、出力抑制によって売電ロスが発生した際に損失を補償してくれる出力抑制保険への加入は一考の価値はあるでしょう。さらに、政府より「太陽光発電設備の保険加入の努力義務化」も呼びかけられているので、太陽光発電事業を行う上で保険加入の重要性はより高まっていると言えます。

■補償内容の具体例を紹介

電力の需給バランスが崩れてしまうと、電気設備の不調や大規模な停電が発生する危険性があります。そのため、電力会社が出力抑制を行うことで、発電量をコントロールします。ただ、抑制した分を補償してくれるわけではないので、発電事業者は出力抑制補償のある保険に加入して対策しておく必要があります。これは基本的には、出力制御によって売電収入が失われた際に、本来得られるはずだった利益の減少分を補償してカバーしてくれるというもの。収入が安定することで融資が有利になりやすいというメリットも生まれます。出力抑制が比較的多い地域で発電所を運用している場合には、迅速に対応してサポートをしてくれるといった点もポイントになるでしょう。

■太陽光発電の出力抑制保険の加入率とは…

「太陽光発電に係る保守点検の普及動向等に関する調査」によると、令和2年度の太陽光発電事業者の保険加入率は、50kW未満の低圧事業者、50kW以上の高圧事業者ともに、約90%。保険加入をしている事業者のうち、出力抑制保険の加入率に関しては、低圧が30%、高圧が47%という結果でした。平成29年度の調査と比較すると、保険に加入していない事業者の割合は32%から10%へと大きく減少。また、出力抑制保険の加入率は、低圧が17%、高圧が3%の増加を見せています。発電規模が大きいほど出力抑制による影響も大きくなるので、高圧事業者の加入率は高くなると考えられます。

■出力抑制保険選びのポイント&おすすめプラン3選

出力抑制による売電ロスをカバーしてくれる保険商品にはさまざまなものがありますが、その補償範囲や細かな条件は保険会社によって異なります。まずは、どの程度の出力抑制が発生した場合に保険が適用されるのか、どういった部分まで補償をしてくれるのか、補償額の上限はどれくらいなのかなどをしっかりと確認しておきましょう。また、各電力管内によって出力制御のルールが異なるので、そのルールを把握した上で適した保険を選ぶこともポイントです。実際にどのような保険があるのか、3つの出力抑制保険プランを紹介していきます。

おすすめ出力抑制保険プラン①

損保ジャパンには「企業総合補償保険(オールリスク型保険)」があります。建物や設備の損害から休業による利益の減少まで、事業を取り巻くリスクをまとめて補償してくれる保険で、充実した補償内容に加えて、支払限度額や自己負担額(免責金額)の設定など、合理的な保険設計が行えるのが大きな特長です。利益を守るための補償として、休業した場合の収益の減少や支出した費用をカバーしてくれる休業損失補償もあります。出力抑制補償が含まれるかの詳細については、保険会社にお問い合わせして確認してみてください。

おすすめ出力抑制保険プラン②

三井住友海上には「ビジネスキーパー」があります。「財物損害のみ」または「休業損害のみ」または「財物損害・休業損害どちらも」と、それぞれのニーズ合あわせた補償設計が可能な保険で、充実補償の「ワイドPlus」「ワイド」、基本的な補償の「ベーシック」「エコノミー」の4つの契約プランから選択も行えます。休業した場合に生じる損失などをカバーしてくれる充実した休業補償はもちろん、幅広いオプション特約や事業に役立つ付帯サービスも用意されています。出力抑制補償が含まれるかの詳細については、保険会社にお問い合わせして確認してみてください。

おすすめ出力抑制保険プラン③

あいおいニッセイ同和損保には「タフビズ(事業活動総合保険)」があります。事故発生前から営業再開まで事業活動をトータルでバックアップしてくれる保険で、建物や設備・什器などに生じた損害に加え、事故や災害による休業時の損失などを補償してくれます。基本の補償は「物損害の補償」「休業損害の補償」のいずれか、または両方を選択することが可能で、休業損害保険金においては、休業による利益の喪失や休業中でも発生する人件費などの経常費を補償してくれます。出力抑制補償が含まれるかの詳細については、保険会社にお問い合わせして確認してみてください。

■まとめ

電力会社による出力抑制が行われると、太陽光発電事業者の利益はその間ストップしてしまいます。場合によっては、大きな損失が生じてしまう可能性も出てくるので、出力抑制保険に加入して備えておく必要性はあります。特に、発電規模の大きい高圧事業者や出力抑制回数の多い地域に発電所がある事業者は、検討する重要度も高くなるでしょう。保険の契約に関するやり取りなどを苦手に感じているのであれば、保険加入をはじめ、駆付けや点検までを一本化にしたO&Mサービスもあるので、そういったサービスとセットで保険契約をするのがおすすめですよ。

 

参考:
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2020FY/000399.pdf
https://www.sompo-japan.co.jp/hinsurance/risk/property/order/
https://www.ms-ins.com/business/property/biz-keeper/
https://www.aioinissaydowa.co.jp/business/product/toughbiz/jigyokatudo/

 

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