太陽光発電・ソーラーパネルの動産保険は必要?おすすめプラン3選
投稿日:2024年7月25日 | 最終更新日:2024年7月30日
│比較・選び方│
太陽光発電は再生可能エネルギーの中でも主要なエネルギー源であり、多くの企業や家庭で導入が進んでいます。しかし、太陽光発電システムは台風や落雷、豪雨などの自然災害、さらには事故や盗難といったリスクに晒されているため、不動産以外の財産(動産)の損害を補償してくれる動産保険の必要性も高いです。とはいえ、保険加入に関するやり取りには面倒な部分も多いので、不安や難しさを感じる場合には、保険契約まで含めてサポートしてくれるO&Mサービスを活用するのがおすすめです。太陽光発電の動産保険に加入すべきか悩んでいる人のためにも、今回は動産保険の特徴や必要性を紹介していきます。
■太陽光発電の動産保険の概要
太陽光発電事業で起こり得る、火災や台風、落雷などの自然災害、ソーラーパネルの故障、事故や盗難といったリスクに備えるためには、火災保険に加入するケースが多いですが、火災保険ではカバーできない広範囲なリスクまで補償してくれるのが動産保険です。「不測かつ突発的な事故」にも対応してくれるものが多いので、万が一のことも考えて万全を期したいのであれば、動産保険の加入も検討すべきでしょう。また、「太陽光発電設備の保険加入の努力義務化」も呼びかけられているので、太陽光発電事業を行う上で保険加入は必須条件とも言えるかもしれません。
■補償内容の具体例を紹介
火災や落雷、風災や雪災、破裂・爆発などによって起こった損害を補償してくれるという点では、動産保険は火災保険とあまり違いはありません。ただ、動産保険のほうがより広範囲なリスクに対応していて、「不測かつ突発的な事故」も補償対象に含まれているケースがほとんどです。例えば、航空機の墜落や航空機からの落下物による事故、建物・構築物の倒壊といった損害も補償してくれます。さらに、事故が起こった際に発生する緊急の出費についてもサポートをしてくれるものもあるので、そういった保険を選ぶといざというときにとても助かるでしょう。
■太陽光発電の保険の加入率とは…
「太陽光発電に係る保守点検の普及動向等に関する調査」によると、令和2年度の太陽光発電事業者の保険加入率は、50kW未満の低圧事業者、50kW以上の高圧事業者ともに、約90%です。火災保険の加入割合が最も高く、次いで、利益保険、第三者賠償保険と続きます。平成29年度の調査と比較すると、保険に加入していない低圧事業者の割合は32%から10%へと大きく減少しています。これは、2020年4月より明示されている「保険加入の努力義務化」の効果が表れていると考えられます。
■動産保険選びのポイント&おすすめプラン3選
動産保険は、補償内容や範囲などにおいて、火災保険と似ている部分が多いです。そのため、すでに火災保険に加入している場合には、火災保険でカバーしきれない部分まで細かくカバーできるのかが、動産保険を選ぶ際の大事なポイントになるでしょう。必要としている補償が火災保険だけで賄えるのかどうかをきちんとチェックしておくようにしてください。太陽光発電事業においては、まずは火災保険でベースを固めて、動産保険でさらに漏れを防ぐという考え方がベストかもしれません。実際にどのような保険があるのか、3つの動産保険プランを紹介していきます。
おすすめ動産保険プラン①
三井住友海上には「動産総合保険」があります。使用中はもちろん、保管中、運送中、展示中に起こったさまざまな偶然の事故による損害を補償してくれる保険で、火災や落雷、風災・雪災、破裂・爆発、落下・飛来・衝突、いたずら、盗難、破損などが対象となります。また、「臨時費用保険金」「残存物取片づけ費用保険金」「損害防止費用」なども用意されていて、事故が起こった際に発生する費用も補償してくれます。「特定動産契約方式」「商品・在庫品契約方式」「展示契約方式」など、保険対象の種類によって契約方式も異なるので、それぞれの事業に最適なプランを選ぶことができます。
おすすめ動産保険プラン②
東京海上日動には「動産総合保険」があります。さまざまな危険から大切な財産を守るための保険で、各種の動産が保険の対象となります。火災や落雷、風災・雪災、破裂・爆発、煙害、航空機の墜落、航空機からの落下物による事故、建物・建築物の倒壊などによる損害を補償してくれます。さらに、不測かつ突発的な事故による破損も対象となっています。契約の種類には、「特定動産契約」「商品・在庫品包括契約」「展示契約」などがあるので、事業内容に合った契約方式を選ぶといいでしょう。
おすすめ動産保険プラン③
損保ジャパンには「動産総合保険」があります。動産を保管中および付随する運送中の偶然の事故による損害から守るための保険で、火災や落雷、破裂・爆発、盗難、破損、航空機の墜落、水濡れ、車の飛び込みなどの事故による損害を補償してくれます。通信機器、光学機器、精密機械類といった特定の動産、 商品・製品・半製品・在庫品、展示品、現金・小切手・手形・有価証券など、ほとんどすべての動産が保険の対象となります。「損害保険金」だけではなく、「臨時費用保険金」や「残存物取片づけ費用保険金」なども補償してくれるので、事故が起こってしまった際に強い味方になってくれます。
■保険付きのO&Mサービス『om’s club』を活用
上記3つの保険もいいのですが、自分で保険を直接契約するとなると、保険会社とのやり取りも自ら行わなくてはいけません。さらに、災害や事故に遭った際には、保険会社とのさまざまな手続きはもちろん、警察への事故の被害届の提出などの対応まで必要になるケースもあります。そういった労力を考えると、保険が組み込まれているO&Mサービスに加入するのがおすすめです。
ただ、保険付きのO&Mサービスは現状ほとんどありません。そんな中、『om’s club』は保険が付帯されているサービスで、自然災害や盗難などを対象とした保険だけではなく、外的要因の電気的・機械的事故を対象としたEM保険や売電補償まで組み込まれています。『om’s club』を活用すれば、煩雑で面倒なやり取りは任せられる上、幅広い保険によって太陽光発電の運用をローリスクで行えるようになるでしょう。
■まとめ
動産保険は火災保険と似ている部分が多いですが、より幅広くリスクをカバーすることができます。太陽光発電システムは設備も高額であるため、予期せぬ事故が起こってしまった際には損害額が大きくなる危険性もあります。だからこそ、「不測かつ突発的な事故」にも対応してくれるものが多い動産保険の重要性はとても高いでしょう。保険加入に関する手続きに不安を感じているのなら、保険会社とのやり取りや面倒な作業などをサポートしてくれるO&Mサービス『om’s club』とセットで保険契約をするのがおすすめですよ。
参考:
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2020FY/000399.pdf
https://www.necf.jp/hoken/item/corporation/pdf/houjin_dousannsougou.pdf
https://www.muj.or.jp/wp-content/uploads/2013/07/tokyomarine_propertyinsurance.pdf
https://www.hokenplus.com/pamph/dosan.pdf